夫の変化（2）

土曜日はほぼ仕事に出かけるようになった夫。
日曜日も仕事に関係する資格の勉強をしたり、私も仕事柄連休前に忙しくなる仕事だったこともあり、お互い疲れてすれ違う日々が増えました。

それでもゴールデンウィークは休みがあるし、二人の時間を作れるのではないかと私は思っていました。
5/1は久しぶりに二人で出かけました。

車である場所へ向かう途中桜がまだ満開の場所を見つけたので、二人で寄り道をしました。
私は日々仕事で忙しい夫が癒されるといいなと思いましたし、実際夫にもそう話しました。
…そこでも違和感を感じることになりました。

以前だと二人で感想を言ったり写真を撮ったり『共感』というのでしょうか、そういうものを感じることができたのですが…
確かに会話や写真を撮ったりなどはしたのですが、なんというか夫は一人で自分の見たいところをさっさと行くというか。なんか距離を感じました。
心の距離だけでなく実際離れて遠くで写真を撮ったりしていました。
だからいつもと違って楽しい気持ちが半減したのを覚えています。

次の週の日曜日。確か私が行きたいところがあると言って一緒に出かけたのだと思います。
多分最近夫婦仲に不安を持っていたので、以前のように休日に二人で出かけて楽しくなれば夫が変わるかもと思っていました。
やっぱり心の距離を感じましたが、仕事で疲れているんだろうなと思うしかできませんでした。

そして同じように5月の別の日曜日。
ツツジ祭りがあると知って出かけたのですが、とうとう夫が言いました。
「興味ない。つまらない」
夫はこういうことを言う人ではありません。
自然に触れれば自分が興味なかったとしても感動を見つけられる人でした。
だから二人で出かければ何でもないことでも楽しめて、幸せを感じられたのです。
特に相手（今回は私）が望んだことを否定するなんて今までの夫にはありませんでした。

その態度を見て私は怒りよりも激しい自己嫌悪に陥りました。
私があれこれ気分転換に、とか夫婦仲良くという行動は夫にとって迷惑なことだったのだろうか？と。

この日曜日以降の土日、私はほとんど一人で過ごすことになりました。
夫は土曜日出勤し、日曜日は勉強するため図書館に行くようになったからです。

そしてその図書館で夫は事件を起こしてしまったのです。