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夫の変化(3) [日記]

夫が事件を起こす前。

どのタイミングだったかもう忘れましたが、夫に
「最近イライラしてたり冷たい感じとかあるけど、会社でもそういう状態でいるの?」
と聞いたことがありました。
そしたら4月に大学生相手に講習を行った際に心を開いてもらおうと自分の過去の話をしたのだと。話すうちに昔の自分の黒かった(多分荒んでて態度の悪い頃と言いたかったのだと)自分が出てきて、今その頃の感じに戻っている気がする、と話していました。

心の状態というのは本人にしか分からないし、もともと自分の気持ちなどを言葉にするのが苦手な夫です。細かく心理状態を聞けるわけもなく、とにかく心がくたびれているのだなと認識しました。
そして妻である自分がそばで見守っていこうと思いました。

だから寂しい気持ちはありましたが、土曜日の出勤、日曜日の図書館も邪魔にならないようにと、私は自分の時間を過ごすようにしていました。

そんな6月の初めの日曜日。
夫は朝から図書館へ出かけました。昼におにぎりを届け、勉強を頑張ってねと声をかけてから私は一人で買い物をしたり、ウォーキングをしたりして夫が帰ってくるぐらいを見計らって家に戻りました。
家に着いてからスマホを見ると夫から不在着信がありました。
電話をかけると…
「警察にいる」というのです!

驚いて何があったのかと尋ねると、
図書館である男性からそこで電卓は使用禁止だと注意された。言い方が偉そうで頭にきたがその時は謝った。 そのあと帰りがけに彼が飲み物を出しているのを見たので逆に注意した。そしたら表に出ろと言うので無視して帰ろうとしたらしつこく追ってきて、腕を掴んできたのでイラッとして男性の体を壁に押し付けた。 それで帰ろうと外に出たら掴みかかる勢いで自分の方に向かってきたから反射的に殴った。それでも自分に向かってきたので蹴った。

私はその話を聞いて喧嘩の延長線なのかなと思っていたのですが、相手の男性が訴えると言いだし、図書館の人が通報したのかとにかく二人とも警察に行くことになったと。
それで夫が先に手を出した(怪我させた)ということと、夫がすぐ認めたため傷害罪として事情聴取されているということでした。

その時に私もそこ(警察)に行こうかと言ったのですが夫に大丈夫と言われて自宅で待っていました。
後で後悔しましたがその時私も行けば良かったです。
夫は先に相手に腕を掴まれたりしつこく絡まれたことは話しましたが、それを暴行罪として逆に訴えることができたのに上手く言葉にできず自己弁護しなかったらしいのです。

ですが夫はその日のうちに帰宅しました。下手するとそのまま拘束されることもあるらしく私はほっとしました。
帰ってきた夫は私が切り出すまで話そうとしませんでした。
私は妻なんだから、あなただけの問題じゃないんだと言いました。
夫は会社のことを心配していました。
自分が抜けたら迷惑がかかる(夫の代わりができるほど社員が少ないのと、同じ仕事内容ができる人がいない)、どうしようと。

正直私に対しての申し訳ないという気持ちが全くないことに私は不満を持ちました。
そして無視されているような気分になり落ち込みました。
私の存在ってあなたにとって何なの?と。

しかしこのような事件を起こしてしまうぐらい夫は普通じゃないんだと理性的な考えもありました。
ここは自分をぐっとこらえて夫のためにやっていかねばと心を切り替えないといけないと思い、自分の気持ちを押し殺したのです。

そしてこの事件に関してはとりあえず警察からの指示を待つことになりました。
実際呼び出しに応じるということを約束して家に戻ってきたということでした。
どのような結果になるにせよ、普通に仕事して、私は家のことを今までどおり行い、夫の精神状態がこれ以上悪くならないようにフォローしようと思いました。

私まで元気なくなってはいけないと努めて明るく前向きに接していたのですが、また夫からこう言われたのです。
「誰とも話したくないから喋りかけないで」

夫「実際今プライベートでも誰とも話したくない気分なんだ」
私「仕事場の人とも仕事の話しかしてないの?」
夫「うん、あまり話したくない。でも気は遣ってるけど…話すのは嫌だね」
私「…そっか。分かった」

確かに私が話しかけても目も合わさず会話が返事のみになっていた夫です。
仕事で人と接する分ストレスもすごいのだろうと思い、会話がなくなるのは嫌でしたが心が癒えるまで思うようにしてあげた方がいいんだろうなあと自分を納得させたのです。

それでほとんど夫婦らしい会話のない日が続いていきました。
その後被害者の男性から連絡があり、被害者に夫と共に謝罪して治療費と壊したメガネ代を支払いました。(なんとメガネ代を約10万請求されました)
すると慰謝料も暗に請求され…

だから法的なことを私が調べたり、知り合いに聞いたり、弁護士に相談したり(法テラスは使えなくてびっくりしました)…仕事の合間をぬって行動しました。
夫の役に立てるのは私しかいないと思ったから。

そんな日々を過ごして私自身も無理をして頑張っていたんです。
そこで私の不満が爆発するようなことを夫がしてしまうのです。
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